櫛玉とは奇魂(くしたま)

いろいろな説明には、櫛玉を神の名前と説明しているものもあるが、櫛玉とは神の魂のことである。
神の魂には、
荒魂(あらたま)・和魂(にぎたま)・幸魂(さきたま)・奇魂(くしたま)と四つの側面がある。
荒魂(あらたま)とは、神の荒々しい側面・荒ぶる魂のことで、天変地異を引き起こし、病を流行らせ、人心を荒廃させ争いへ駆り立てる働き…、つまり、祟りである。
和魂和魂(にぎたま)とは、神の加護のことで、雨・日光の恵みなど、神の優しく平和的な側面を云う。
さらに、幸魂幸魂(さきたま)とは、運によって人に幸を与える働き、収穫をもたらす働きを云いー、
奇魂(くしたま)とは、奇跡によって直接人に幸を与える働きを云う。
この奇魂(くしたま)が、櫛魂・櫛玉(くしたま)などと表記される。漢字は当て字なのだ。



神代の残像
神代の残像
=神社編=
inserted by FC2 system